2021.05.22
高齢者の死亡率と関連があるのはどの要因?
高齢者における歩行能力の低下は、転倒リスクや死亡リスクの要因として挙げられています。実際に歩行能力は死亡した人の割合に関連するのか?
今回は、特別養母老人ホームに入所している高齢者を対象に、歩行能力やバランス能力と死亡した人の割合との関連を調査した文献です。
対象は、高齢者を100名(女性80名、男性20名、平均年齢86.4±6.0歳)で、年齢、性別、体格(BMI)、歩行能力、バランス能力から死亡した人の割合との関連を調べました。
・歩行能力:加速度計を用い、10秒間の歩行を測定(前後、左右、上下への動揺)
・バランス能力:規律、歩行、体感のバランス能力
結果は、BMIのみが死亡した人の割合と有意な関連を認めました。
歩行能力とバランス能力は関連がありませんでした。
以前のブログでは、筋トレの有無が死亡率との関連があると言っています。筋力とバランスは相関がありますが、直接的にバランスと死亡率は関係はありませんでした。
ただ、BMIと死亡率が関連していると言うことは生活習慣であったり、栄養状態や身体組成を特に高齢者の方はリスクとして考えなければいけません。
参考文献
Added value of a triaxial accelerometer assessing gait parameters to predict falls and mortality among nursing home residents: A two-year prospective study. Technol Health Care. 2015
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